空手道探求の一環で、7/11日と15日に沖縄の空手博物館にお邪魔してきました。
こちらの場所は昔からの憧れでした。
ちなみに10年以上の昔、初めて空手博物館存在を知ったのGoogleマップかWEBの記事だったと思います。
それは空手に無関係な方が好奇心で博物館をのぞいたという記事で、こには面白いやり取りが書いてありました。
外間先生「君は流派は何流かね?」
訪問者「空手はやっていません、それでも見学できますか?」
外間先生「ゆっくり見ていくといい。」
この記事を読んでから、よし!自己紹介の言葉を用意して博物館に伺おうと心に決めていました。
外間先生「君は流派は何流かね?」
私「はっ、愛知県より参りました、自然流空手四段修士、宗家松宮師範が直弟子の小野と申します!」
と10年以上イメトレをしておりました。
満を持してお伺いした沖縄剛柔流 十段範士の外間先生はものすごーく穏やかな方で、多くのお話をさせていただきました。
日を改めた15日には時間をいただき古武道の指導もしていただきました。
結局上記のやり取りは笑い話でしかできませんでしたが、、、
外間先生は「いやいや、空手やってない人が来ると何を話せばいいかわからなくなっちゃうよ」と笑いながらおっしゃていました。
外間先生の空手に対する愛情たるや、とてつもないものでした。
琉球の歴史からはじまり、空手の歴史、唐手術から空手道への変化の話し、船越義珍先生がなぜ本土で空手の普及を行ったか、古武道の話、空手の指導の話、先生の昔話、、、
やはり空手の本場、沖縄で源流に近い方とお話をするというのは本当に楽しい時間で有り、学ぶことの多い時間でした。
印象的だったのは、沖縄の地域性と空手普及の話です。
2時間3000円で指導して、最後には修了証を発行するよという事で私もご指導をいただきました。
これは本当に目からウロコでした。
観光地である沖縄で空手の普及ができ、先生も商売になると(昔は外国人が山ほどきて大変だったと(笑))いう素晴らしいシステム!
空手や古武道は指導料が安く、商売にならないという問題があり、どうしても趣味と生き甲斐だけの物になりがちです。
また古武術には技を盗まれるから大っぴらに稽古を見せない、むやみに人に教えてはいけないなどの考え方もあります。
しかし、その結果は一部の伝承者やマニアックな人たちによる技の高度化や技数の増大がおき、今や継承者不足で技の本質や古武道の継承は風前の灯です。
打撃技法や1対1の試合、大会の型は大きい団体にまかせ、今こそ沖縄古武道(琉球古武術)の普及に力を入れねば!
と感じましたが中々難しいんですよね、、、
でも空手道の道を進む一人として、古い空手の本質が無くなることは避けるための活動は続けていきたいですね。
いつかまた、空手をやりたいなぁ!